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【体験アロマセラピーを受けて】医学生レポート


  医学部の授業で体が感じ取る様々な刺激を脳に伝える神経繊維には三種類あると教わりました。
1つ目は弱い圧迫を伝える Aβ 繊維、2つ目は鋭い痛みを伝える Aδ 繊維、3つ目は炎症反応による痛みを伝えるC繊維です。
1つ目の Aβ 繊維こそ患部を手で押さえた時に感じる弱い圧迫の感覚を伝える神経繊維です。
この Aβ 繊維こそアロマセラピストの優しいタッチで 刺激を行い痛みを和らげるとともに
不安感や体に溜まった澱のような物 を外へ外へと排出させる要なのだと施術を受けている間に
感じました。そのため、単なる実技だけでなく解剖生理学をしっかり学び、実技と理論の間をしっかりと橋渡ししているカリキュラムが素晴らしく感じられまし た。

  人は不安な時、無意識に両手を握り込んでしまいます。意識不明で重体の 家族に対して、手を握りながら声をかけ続けることで患者さんの意識が戻 ってくることがあります。
人にとって『手』は自分自身を落ち着かせると ともに家族や他人にも安心感を与えられる
非常に高度なセンサーを持っ た臓器だと思います。

  アロマセラピストの方々に体験施術をしていただいて、一人一人に『手』 の個性があり、温度が違い、質感が違い、『手の動き』や『体のリズム』が 違うことを学ばせていただきました。 特に、質感とリズムは患者さんにとって大きな印象を作るので大切だと思 います。

  質感とは手のひらの滑らかさに加えて密着度の高さです。
手のひらの力のかけ方は凸凹の体表に対して常に変わるので、一定を保つ ところと緩急をつけるべきところでとても難しいと想像します。ただ、こ の密着感があることで患者さんに与える安心感や満足感が変わると思い ます。 また、密着感の高まりとともに手のひらからセラピスト体温も大切だと思 います。
  手のひらが暖かいと安心感が倍増すると実感しました。密着度に 加えて、リズムもとても重要に感じました。リズムが悪いと患者さんは構 えてしまうと思います。次に行われる施術を意識したり、さっきと違うリ ズムに心地よさを見失ってしまったりするのではないかと
思います。

  セラ ピストの躊躇いや施術手順を間違えたという気持ちは患者さんにダイレ クトに伝わります、だからこその真剣勝負なのだと感じますが、とても難しくやりがいのあるお仕事だと思います。

  私が目指すものはドクターです が、セラピストの方々のお仕事をしっかりと理解して
患者さんを第一に考 えられる医師になれるように皆様からこれからも学ばせて 頂きたいと
感じました。 施術前のベットの高さやタオルの向きや折りたたみ方など一見すると気づきにくいところにこそ真心が必要であると私自身学ばせていただきま した。

   体験させていただいて、本当にありがとうございました。

                    医学科 医学部所属
                              佐野   
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プロフィール

gcaaroma

Author:gcaaroma
福岡県出身。
英国伯爵イネス家へ嫁ぎ、英国ギルフォード在住。
自ら幼少の頃より病弱で“人並みに生きたい!”と強い願望の中、
英国の友人(医師)からもらった一冊の本(医学アロマセラピー)をきっかけに自己免疫強化の重要性を知り英国カレッジにてアロマセラピストを目指す現在は英国を拠点に日本へ最新の情報を提供し、香港でも開講する。

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