2010年11月講義日程
11月
4日 IFPA14期生 M2
7日 IFPA14期生 M2
10日 IFPA13期生 実技(試験対策)
12日 IFPA14期生 M2
14日 IFPA14期生 実技
17日 IFPA13期生 実技
18日 IFPA14期生 M2
21日 IFPA14期生 実技
22日 解剖生理学 心臓・神経系
25日 IFPA14期生 M2
30日 IFPA14期生 M2
*M2:モジュール2
*オンライン講義は毎回2時間で設定しています。
*卒業生の方の補習参加は事前にご予約ををお願いいたします。
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IFPAコース/症例:ME(過剰疲労症候群)
下記は、IFPA14期生のオンライン講義(現在オンライン講義)にて、
英国での症例/セラピーについてのレポートです。
身体的な疾患を患うとその病気が治るのだろうか?
いつこの苦しみから抜け出せるだろうか?と不安と苦しみで頭の中が
その事にとらわれてループしてしまう。
その事によってなかなか寝付けず、頭の中でグルグル考えてしまうので、
質の良い睡眠が取れなくなる。治るのか?治らなかったら・・?という
不安、恐れは物事への意欲をなくし、生活に苦痛を感じ、
前向きに物事を考える事が出来ない。
そこからホリスティックアプローチを探す事はその苦しみから抜け出したい気持ちの
表れであり、その気持ちに寄り添ったケアをしていく事も大切だと思った。
信頼できるセラピストに胸の内を話すことにより、身体のケアはもちろん心のケアも
なされていき、自分の疾患の原因に気付かされ、受け入れ、治療を重ねるごとに
アロマセラピーの効果を体で感じ、心と体が解放されていったのではないかと思う。
セラピストから体をマッサージされる事での安心感やリラックス効果、セラピストとの
回数を重ねるカウンセリングでの会話が相乗効果となり、不安でいっぱいだった心が
ゆるみ、真っ暗だった心にポッと灯りがついたような感覚になったのかもしれない。
回を重ねるセラピーにて自分の心の変化にも気付いたのではないかと思う。
その変化はきっと前向きな変化でその変化がさらにクライアントの喜びとなり、
免疫力も上がり、病気が改善していき幸せを感じる事ができたのではないかと思う。
この話を聞いて私が感じた事は、コンサルテーションでしっかりと傾聴することで
クライアントの奥深い心の中にしまいこんだ心の傷や悩みを
引き出す事ができ、聴くことでクライアントが何に悩んでいるか、
傷ついているのか、自分でも気付かない部分が会話をしながら時間をかけて
それを整理していく事ができ、奥深くしまいこんでいる物が少しずつ出てくる
のではないか?と感じた。
原因を見極め、それに応じたブレンディングをする事。
6回のマッサージの中でクライアントの不安を取り除こうという事だけに意識を向けず、
何回ものカウンセリングの中で相手に合わせたペースで傾聴し、安心感を持ってもらい、
苦しみを取り除いてあげたいとマッサージ、ケアをしていくことも大切だと思った。
心のケアは十人十色で同じ病気でもクライアントが背負っているもの、
環境、年齢によって対処法変わってくる。
何がそのクライアントに必要なのか、何ができるのかをよく考え、よく調べ、
寄り添いながらケアできればと思う。
それには経験、知識、常に情報をアップグレードする必要があるのだと思った。
IFPA14期生 高橋 舞
『スピリチュアルセラピー(SPT)から得た現在の私』
GCA/IFPA8期生 水町 志保
SPTを受講して5年以上になります。
以前、私は、薬剤師として調剤薬局で働いていました。
その頃はまだ、SPTの必要性を実感出来ずにいました。
SPTを受講し、3年が過ぎた頃から気づくようになってきたことがあります。
1つは、病気は自分自身が作っているということです。
調剤薬局で働いていると、病気や症状のみだけをみて、原因を考えない、
クスリだけで治そうとする人が多いと感じるようになりました。
病気は結果であり、原因は自分自身にあります。
病気を作るのは、自分自身の心です。
怒りや嫉妬、妬み、思い悩み、悲しみ、恐れ、どんな感情も過度になると
自分自身に負担をかけ心身に影響を及ぼします。
それをSPTの講座を学んで行くうちに実感するようになりました。
2つめは、自然療法や漢方薬について学び始めていくうちに
私たちは、宇宙の中の一部、自然の中の一部である事を実感するようになりました。
そして、漢方薬・アロマセラピーのお店を開業しようと決意しました。
決意すると、自然とタイミングは、やって来ることに驚きました。
岐路に立った時、迷わず決めれるような出来事が起こりました。
逆に、決められない時は、違うのだと思うことが出来ました。
開業して1年、悩むことは多々あります。
一生懸命悩み考えて、決意し覚悟すると、
そこから風向きが変わることに気づきました。
スムーズに行かないのは、自分に必要な出来事であり、
状況だと思えるようになりました。
出会う人、物、出来事全ては、自分で選択し決めた結果です。
思い・決意・覚悟そして委ねることで必要なものに出会う、
SPTを受講していたから、その事に気付けたのだと思います。
これからも、さらに学びを深め、クライアントに寄り添っていけるように精進していきます。
🌸水町志保🌸
日本エンドオブライフケア学会 学会抄録
演題名:癌終末期における緩和ケアとしてのアロマセラピー
-事例を通してー
演者:桑塚惠子1)
所属:1)医療法人聖恵会 福岡聖恵病院 聖恵ビハーラ(緩和ケア病棟)
要旨
【はじめに】
癌終末期においてベッド上生活を余儀なくされているなか、
アロマセラピーを受けることにより、患者自身が安らぎの時間を得ることができ、
残された余命を心豊かに過ごすことができた。今回、このような事例を経験したので
ここに報告する。
【事例】
子宮頸がんⅢB 左外腸骨・臼蓋転移の診断を受けた50代の女性。
治療効果は得られず、両側水腎症・腸閉塞・左下肢リンパ管浮腫が出現していた。
在宅療養が困難となり、当緩和ケア病棟へ入院となった。入院後、癌性疼痛・倦怠感に
対して麻薬を含めた薬物療法を行いつつ各スタッフは全人的ケアを行い、私は、
癒しとリラックス効果、皮膚ケアを目的にアロマセラピーを両下肢に41回実施した。
目標にしていた本人の誕生日と夫とのドライブを実現させることができた。
緩和ケア病棟入院約3か月後、家族にみまもられながら永眠された。
【考察】
患者は、リンパ管浮腫により通常の4倍ほどに大きくなった左下肢の重みと
癌性疼痛、そして全身の倦怠感に苦しんでいた。私は、癒しとリラックス効果、
皮膚ケアを目的に患者の好みの香りを確認しながら、レモン・ローズマリー・
ジュニパーを2%濃度にブレンドし、アロマセラピー(施術手技:エフルラージュ)
を実施した。
アロマセラピー実施3回目には、「アロマは私をとても気持ちのいい森に連れて
いってくれる」「私は、この時間がとっても好き、大事な時間よ」という言動が得られ、
施術をうけている間の表情は微笑んでいるようであった。
また、このような会話は他スタッフとも頻回に交わされ、その会話の時間も本患者の
楽しみになっていた。アロマセラピーは、感情的、精神的なレベルでの
コミュニケーションを可能にし、患者に癒しとリラックス効果を与えるといわれている。
癌終末期の様々な苦しい症状のあるなか、このような安らぎの時間がもてたことは、
アロマセラピーをうけることにより、本患者の生活の質をあげ心豊かに終末期を
過ごせた要因と考える。
【倫理的配慮】
本報告は、研究目的ではなく、臨床上得られた経験を報告するもので、
十分に匿名化して個人が特定されないよう配慮した。
3ヵ国でのサテライト講義
入学のタイミングを少し遅れて受講を始められた生徒さんたちとの講義を
カナダ時間=早朝5時 イギリス時間=昼13時 日本時間=夜21時
時差の為みんなの時間合わせは大変ですが、毎回2時間づつ皆さんと
楽しく学習しました。
地球上の裏と表で同時にこんなこともできるなんて素晴らしい!と感動しました
私がイギリスに嫁いだころはやっとFAXが普及されたころで、遠く離れた家族との
連絡網は手紙だけでした。
でも、その手紙を読むと走馬灯のようにその頃の空間が蘇ってきます。
便利になりすぎた今、昔はなんだかもっと情緒があったように思えます。
さて、そのサテライト講義が終わった後は?
日本で大学・大学院を卒業され日本でご結婚され在住されている方、
カナダから福岡に、イギリスから福岡に集まり
福岡にて先に入学しておられた方々と合流しての講義が始まりました。
住むところは皆遠く離れていても、同じ目的を持つ者同士が集まれば
様々な話題が飛び交います!
地球をベースに友達の輪が広がります!